今回は革に凹み跡がついてしまったので修復してみたいと思います。
革製品に凹みができてしまった際の修復方法について、今回は詳しく解説いたします。
お気に入りの革財布や革小物に、凹みや傷がつくと気になりますよね。
しかし、自宅で手軽に修復する方法があることを知っていただき、その手順を説明していきます。
また、画像を交えながらビフォーアフターを比較していますので、
革財布などに凹み跡がついてしまった際の参考にどうぞ。
革の凹みの直し方は?
革の凹みを直すにはいくつか方法があるのですが、
まず試して頂きたいのは指で凹み周辺を押し込むことです。
凹みが浅い場合には、このシンプルな方法でも十分な修復効果が得られるます。
ただし、深い凹みに対しては他の方法を検討する必要があります。
ドライヤーを使って凹みを修復する方法もあります。
ただし、注意が必要です。ドライヤーで温めることで革を柔らかくする効果がありますが、過度の熱で革が硬くなるリスクがあるため、慎重に革を丁寧に修復していく必要があります。
それでは、実際の修復作業に移りたいと思います。
今回はクリームとかっさ棒を使った修復を実際に行ってみたいと思います。
かっさ棒とは天然石や牛の角を使用して作られたマッサージ用の棒のことです。
硬く握りやすく革を傷つけることが無いため、コードバンの繊維を押し付け傷を目立たなくさせるときにも使います。
革の凹みを実際に修復
修復前の革
今回革の凹みを直してみるアイテムはアシュフォードのバイブルサイズのルガードシステム手帳です。
革の種類はルガトショルダーになります。
ベルギーの1873年創業のマズール社の高級革です。
革の宝石とも呼ばれ独特なトラ模様と透明感のある艶が特徴です。
そんな素晴らしい革なのですが、
長年使っているうちにカバンの中で筆箱の金具に当たったり、デスク上で腕時計で擦ってしまったりで凹み傷だらけです。
修復作業
革の凹みの直し方はシンプルです。
クリームで革を柔らかくし、かっさ棒で凹み部分を平らにするイメージでならしていくだけです。
注意点としてはクリームを塗りすぎない、力を入れすぎないことです。
クリームの塗りすぎで他の個所と色艶が変わってしまったり、
力を入れすぎたあまり製品がべこべこに歪む可能性があります。
修復後の革
かっさ棒で擦り終わり、軽くブラッシングをした状態です。
最初は優しくしていたのですが、
革の凹みが深すぎてじれったくなりついクリーム塗りすぎ、力入れすぎました。
革の凹み跡は目立たなくなりましたが、擦った跡が残っていたり、全体的に曇ってしまいました。
ブラッシング、乾拭き後
さすがに今のままですと見栄えがよろしくないので、3日間に渡り、手が開いているときはブラッシングと乾拭きを繰り返していました。
その結果がこちら↓
透明感のある艶が戻り擦った跡も目立たなくなりました。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は革の凹みを修理に出さず自宅で修復してみる方法を紹介しました。
革は繊細な素材であり、失敗が目立ってしまう可能性もあるため、慎重に行動することが大切ですね。実際に行う前には目立たない部分でテストを行うことが必要と実感しました。
少し失敗しましたが、結果的に凹みが消えとても満足できる結果になりました。
革財布などの革小物に凹みがついてしまった際は、あきらめず自分で修復してみてはいかがでしょうか。
自分で行うことで愛着が沸き長く大切に使っていくことができるでしょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
この記事は以上になります。
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